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FXの利点

外貨預金と外為取引(FX)の違い

■2007年7月17日

◆ 安くて柔軟な取引ができる ◆

1998年に外為法が改正されました。
そして外貨預金が注目されるようになりました。
外為取引(FX)が注目されるようになったのはその後のことになります。
世間のイメージでは
「外貨預金=安全」
「外為取引(FX)=危険」
となっている感じがあります。
でも、本当にそうでしょうか?

ここで一度、米ドルと円の関係で、外貨預金と外為取引(FX)についていくつかのポイントをあげて、比較してみましょう。
比較ポイントは次の5つです。

①取引手数料(取引コスト)
②為替変動への対応度
③為替レート
④取引期限
⑤取引の自由度

取引手数料(取引コスト)
外貨預金の取引手数料は、1ドルあたり片道1円程度で、外為取引の取引手数料は、その10分の1程度というところが多いです。詳しくは、後ほど解説します。
為替変動への対応度
外貨預金は「日本円をドルに換えて預金する」ことです。
つまり「日本円を売ってドルを買い、そのドルを預金する」わけですね。
ということは、ドル高の場合は利益が出ますが、ドル安になった場合には損をしてしまいます。
一方、外為取引(FX)では、ドルが下落するかもしれないと予想した場合には、「ドル売り・円買い」という注文ができます。
●外貨預金の取引レートはちょっと頑固?
為替レート
さて、今度は為替レートについて外貨預金と外為取引(FX)を比べてみましょう。銀行に行くと、よく「本日の交換レート」などと称して、こういう感じの表示が目に入ってきます。
これは、もし今日、外貨預金を引き出した場合、為替レートがいくらになるかを示したものです。
為替レートは刻々と変化しているはずなのになぜ、「本日の」レートなのでしょう?
その答えは、外貨預金の為替レートの決め方にあります。
外貨預金の為替レートは、当日の午前10時ごろの水準をもとに決められます。(銀行によって多少違います)
だから、急にドル高になったとしても、そのレートでは引き出せないことがあるのです。
せっかくのタイミングを逃してしまいますね。
逆にドル安になった場合も損失が出ているのに手をこまねいてみているしかないわけです。
その点、外為取引はいつでも注文を出せますから、きちんと為替相場の動きを見ていれば、売買のタイミングを逃さずにすみます。
●外為取引(FX)では、取引の制約も少ない
取引期限
外貨預金でも外貨普通預金であれば、取引期限がありませんので、いつでも引き出し可能です。
もちろん日本円で預けるよりは高い金利がつきます。しかし、取引手数料が高いためにはよほどドル高にならない限りは元本割れするリスクが高くなってしまうのです。
また外貨定期預金の場合には、利率がよくても、満期になるまで解約ができません。
もしドル先安懸念の高まりにより、預金を解約したくても、原則として解約できない場合がほとんどです。またやむをえず、途中で解約する場合には、解約手数料を取られることもあります。
一方、外為取引(FX)は満期という概念がありませんので、いつでも解約自由です。当然、デイトレーディング(24時間内に売り買いをすること)のような短期の取引もOKです。
このように見ると、外貨預金は少なくとも定期預金に関しては比較的流動性が低い(換金しづらい)商品ということができそうです。
取引の自由度
外貨預金は、銀行の窓口でしか取引できません。
日本の銀行は午前9時から3時、長いところでも5時までです。
もし午後6時に急にドル高になった場合でも、翌朝9時まで取引ができず、利益を得るチャンスを逃してしまうことも考えられます。
一方、外為取引は取引が行われている間は、通例、24時間いつでも取引が可能です。どこかわざわざ出かけていく必要もありません。
また、ネット取引であればパソコンの操作でタイミングを逃さず売買が可能です。さらに、後でお話しする自動売買を使えば、より精巧な売買ができます。
●両者の違いを把握した上での取引を
このように外貨預金と外為取引には、細かく見ていくと様々な点で違いがあります。
もちろん、「外貨預金は、儲からない」といい切るつもりはありません。
また「外為取引が絶対安全」と断言するわけでもありません。外貨預金は銀行取引ですので、少なくとも、ある程度の信頼性が確保できるというメリットはあるでしょう。
その一方で、外為取引FX)の場合は、為替リスクにさらされることに加え、投資家が業者選びをうまくできず、悪徳業者にひっかかるようなことがあれば、全財産を失うリスクもあるわけです。
ただ、ひとついえることは、一般に浸透している「外貨預金=安全」というイメージは、必ずしも真実を表していないということです。
一方、外為取引(FX)は、手数料や取引の自由度、あるいは円高でも利益を得ることが可能、などの点から見て、リスクをきちんと管理すれば使い勝手のよい投資商品になり得るということはいえます。

CHECK POINT

外為法(がいためほう)
正式には、「外国為替及び外国貿易法」。国際収支の均衡と通貨の安定を目的とした法律で、1949年に施行。従来、外為取引はすべて、大蔵大臣が認可した外国為替公認銀行(為銀)を通じて行わなければならなかった(為銀主義)が、1998年4月に改正され、個人や企業が自由に行えるようになりました。

片道手数料
外為取引の手数料は、ポジションを持つ時とポジションを決済する時の両方の時点でかかります。
片道とはその片方を指します。(⇔往復手数料)

元本割れ
取引によって自分が投資した金額を下回ってしまうこと。
投資には元本割れはつきものであることを理解した上で取引をはじめるべきです。

ネット取引
インターネットを通じて取引を行うこと。オンライン取引、インターネット取引などともいわれる。
特に株取引の場合はネットトレーディングと呼ばれることが多い。

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