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ユーロ圏より米国に近い国 英国

◆ 英国はEU加盟国でありながらユーロは導入せず ◆

英国ポンド

スワップポイントの表を見ると、飛びぬけてポイントの高い通貨があります。
それは英国ポンド(GBP:Great Britain Pound)です。
1990年代後半から英国経済はほぼ堅調に推移し、平均して2%台の成長を続けています。
失業率も2004年で、2.7%と非常に低水準となっています。(ちなみに日本の2004年の完全失業率は4.6%)
またイングランド銀行(BOE)はインフレ重視の路線をとっていますので、高金利になりやすい土壌があるともいえます。
ただし、英国ポンド相場は現在、200円前後と米ドルやユーロよりかなり高い水準で推移、また英国ポンドの証拠金は他の通過の倍くらい必要ですので、そのあたりをよく検討したうえで売買してください。
米国はEU加盟国でありながら、国内における世論からの支持が得られなかったことからユーロの導入の是非を問うことにしていましたが、結局ユーロは導入されないままになっています。
その結果、英国は独自の金融政策を実施することができ、ユーロ圏の景気後退の波をあまり受けずにすみました。
そして、そのことがまた、英国にユーロ導入を踏みとどまらせる要因になっているようです。

◆ 値動きの荒さ・地政学的リスクにご注意! ◆

値動きが激しい通貨として知られる英国ポンド。
その原因は市場の規模が非常に小さく、ちょっとした売りや買いの圧力で大きく乱高下する傾向があるからです。
かつては世界の基軸通貨として活躍した英ポンドですが、今では米ドルとユーロという2大通貨の動きに翻弄される局面が多く見られるのです。
ユーロ発足後、1998年の半ばには230円台をつけていたポンドが2000年の後半には150円台後半にまで落ち込んでいます。
その差、なんと約80円です。
ちなみに同時期のドル/円の値幅は約30円、ユーロ/円のそれは50円弱ですから、それよりもかなり上回っていることがわかります。
また、1日の値動きが1円以上という日も比較的多いことも念頭におく必要があります。
もう一つ気をつけておきたいのが地政学的リスクです。
2005年7月7日、21日と2回にわたり英国の首都ロンドンで地下鉄とバスが複数の地点で爆破されました / 特に2回目の21日には、196円台で寄り付いたポンド/円は193円台で引け、1日で約3円も値を下げました。
テロの原因として、英国が米国と共同歩調をとったことがあげられています。
また、一般の人には英国ポンドはユーロや豪ドルよりも情報が入手しにくいことからも、売買リスクが大きい通貨といえるかもしれません。

CHECK POINT

英国ポンドの証拠金
業者によっても異なりますが、例えば「くりっく365」の場合、1万通貨単位あたり、米ドル/円55000円、豪ドル/円45000円に対し、英ポンド/円の必要証拠金は100000円。

共同歩調
特定の事項について、複数の国が同じ方針で行動すること。
ここでいう共同歩調とは、米国と英国が、イラクに対して両国ともに軍事行動に出るということ。

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