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FX 初心者の心得

FXの目的は何?

あなたがFXを始めた目的は何ですか?
日本の低金利に嫌気がさして、有利な投資先として
外貨預金からの乗換え
通貨分散によるリスクヘッジ
ミリオネアを目指して
手っ取り早く楽して儲けたいから
人それぞれいろいろな考え方でスタートしたとは思いますがFX取引についてもう一度考えてみましょう。

よく為替はゼロサムゲームといわれます。あなたが勝ってにっこりしている裏には、負けて悔しい思いをしている人が必ずいます。
株取引のように上げ相場のときは全員が勝者ということはありえません。
いやいや、取引コストを考えれば、ゼロサムどころかマイナスサムゲームです。
手数料無料の業者でもスプレッドコストやスワップコストは必ず支払っています。

さらに、あなたがマーケットを通して闘っている相手は、素人ばかりではありません。
むしろ、百戦錬磨のプロや魑魅魍魎の輩が多いのです。
最初から損してもいいと考える参加者はだれもいないのです。

そんな相手と闘いつづけるためには、それなりの準備が必要だとは思いませんか?
なんとなく儲かりそうだからとポジションをとってみてもそれは丸腰で、戦車に向かっていくようなものです。

とはいえ、上がるか下がるかの二択のゲームだから、サイコロで決めても勝ち続けることもあるでしょう。
でも、そんなラッキーはいつまでも続きません。
いつの日か市場からの退去勧告を受けることになるでしょう。

きっかけや手法はどうあれ最終的には資金を増やすことが共通の目的なのだから、リスク管理をしっかり行って、マーケットに生き残ろう。

マーケットに生き残ること

100万円の資金を数ヶ月で、500万円にして、FXなんて楽勝と思ったらその後100万円に逆戻りはよくある話。
なにも資金が100万円だからといって、100万円分投資する必要はなく、しっかりした資金管理のもとマーケットに挑もう。
むしろ、資金配分のリスク管理の方が、トレード手法よりも大事かも。
初心者はとにかく儲けたいから、儲かる方法を知りたがり、やれ指標スキャルだ、テクニカル分析だと手法に走りがちだが、まずはリスク管理をしっかりと考えるべきだ。

例えば車を買うのに短期間で100万円を3倍にしたいといったときは、資金目一杯をフルレバレッジで一攫千金もギャンブルだと思えば悪くない。
そして、運良く目標達成したらとっとと資金を抜いてFXから足を洗おう。そうでなければ、元手の100万も溶けてなくなる可能性のほうが高い。

スワップ狙いにしろ差益狙いにしろ、スイングでもデイトレでも資金がなくなれば、マーケットから退場せざるを得ない。
資金管理さえしっかりしていれば、一度や二度の失敗でめげることなく、次のチャンスを待てばよい。
マーケットに生き残っていることが大事だ。
安倍内閣じゃないけれど、再チャレンジ支援だ。

そんな面倒なことはいいと思ったあなた、世の中には一握りの類まれなる才能の持ち主がいるもので、資金管理の関係ない人がいるのも事実。

あなたがそのひとりであることを願ってやみません。

目標リターンを決める

さあ、ここからは実際の資金管理ついて、考えていこう。
まず、何年後に何倍になっていればいいのですか?
手堅く10年で2倍でもいいし、1年で5倍でもいいのです。
要は、目標リターンによって、とるべきリスクが変わるだけです。

あなたの必要なリターンを具体的にイメージしてください。
次に、そのリターンを得るための年間リターンを計算してください。
そして12で割って、月間リターンを計算してください。

計算された数字を眺めてみてください。
数字によっては、単利でいいのか、足りないから再投資して複利でいくのか見えてきませんか。
ただし、プロの世界でも年利20%を上げつづけることができれば、優秀なトレーダーだといわれています。
巷に氾濫する情報商材にある月200%とはどんな世界なのでしょう。
ある月、ある年はトレンドにのってうまくトレードできれば可能でしょうが、継続することは極めて困難です。
できるのは、一握りの類まれなる才能の持ち主と夢の世界の住人だけです。
ちょっと、計算すればわかりますが、あっという間にビル・ゲイツを超える資産家になれるでしょう。

では具体例としてプロ並みの年利24%で考えてみましょう。
月利にすると単利2%で、OK。
資金100万円スタートとすると、毎月2万円だけ勝ち続ければいいのです。
単利でも、5年後には2.2倍の220万円になります。

年利5%程度のスワップ金利がつく通貨に投資し、5年程度金利差が続き為替差損がないと仮定すれば、実質レバレッジ5倍程度で実現可能です。
仮にUSD/JPYでレバレッジ100倍の業者で行ったとすれば、
$50000の投資で、証拠金は¥60000、ロスカット率50%としても、18.8円程度の円高までは耐えられる。
時間の経過とともにスワップ金利もつくので、日々余力は高まっていく。
苦労して何度もトレードしなくても、一回ポジションをとるだけで、後は、急激な円高に気をつけるだけでいい、マージンコールのある業者なら連絡を待つだけでいいのです。

あるいは、デイトレなら月2万円なので、毎日1000円だけ勝てばいい。
毎日確実に10Pips抜けばいいだけなのです。
いやいやこの方法なら資金100万円もいらず、10万円もあれば充分。
年利24%から月利20%の夢の世界へ突入です。

なるほどと思ったあなた、あくまでも仮定の話なので、実行しようとする方は仮定条件をもう一度精査し、自分の能力を信じて、自己責任でお願いします。

さて、毎日10Pips抜くだけで月利20%の話をしましたが、実現可能だと思いますか。
まあ、この世の中絶対はないので、可能性はあるかもしれません。
実現できるなら一日1000円と言わず、フルレバで一日10万円にすれば、月収200万円。
専業トレーダーのできあがりです。
では、どこに無理があるのでしょう。

10Pipsは、問題ありません。1トレードで実現するなら、利食いのタイミングもなく、ポジションを取った方向に10Ppips+スプレッド分で、リミットを入れればいいだけです。
問題は毎日勝ちつづけることができるかどうかです。

勝率100%の投資法なるものも見かけますが、実態は損切りしないだけのようですし、逆に動けば塩漬けですし、値が戻ってくるという保証もありません。
これでは、毎日勝ちつづけることにはなりません。

では、一度や二度負けても10Pipsならすぐ取り戻せるというのならば、条件を週50Pipsにしましょう。
1)10+10+10+10+10=50 毎日勝つケース
2)30+20+20-10-10=50 大きい利幅もあるが、勝ち負けはトントン
3)15+15+15+15-10=50 小さい利幅で、勝ちが多い。
4)90-10-10-10-10=50 多大な利幅だが、負けが多い。
どのケースも現実的とは思えません。
1)で5連勝がありえないのに、3)で利幅を増やして4勝1敗ならありえるのだろうか。
4)のように9倍もの利幅がとれるチャンスが毎週あって逃さずトレードできるだろうか。
2)が一見、現実的に見えるが、数字を大げさにすると
500+300+100-450-400=50なら、結果の50は偶然にしか見えない。
とはいえ、市場にはトレンドがあるので、うまく取引すれば、2)3)のケースも考えられなくもない。
だとしても、トレードを続ける限り、耐えられないドローダウンに見舞われることになるだろう。
一ヶ月うまくいったとしても、一回のトレードで利益のすべてどころか元本までも失う可能性もある。

トレードで一日1000円稼ぐ人はたくさんいるし、その何百倍も稼ぐ人がいるのも現実。
問題なのは、一貫して確実に毎日1000円稼ぎつづけることができるかどうかなのです。

短中長期資金で振り分ける

目標リターンが決まったら、投資期間ごとに目標リターンと資金を振り分けます。
ここでいう期間とは、

長期-原則、1年以上。通貨分散といわゆるスワップ狙い。
中期-数日から10日程度のいわゆるスイングトレード。
短期-短ければ数分、長くても、数日。いわゆるデイトレやスキャルピング。

すべての期間で投資する必要はなく、長期だけで目標リターンが達成可能なら、無理に中短期でトレードすることはない。
また、中短期を明確に区分せずに、短期のポジションが結果的に中期になるということもオーバーナイトのリスクがとれればかまわない。
ただし、ポジションを取ったときの理由がなくなったとき、別項で述べる許容リスクを超えたときは、迷わず損切りが必要だ。

振り分けたとき、FX口座をどうするかと言う問題もあるが、両建てできないなどの問題もあるし、デイトレのみ手数料無料の口座もある。管理の容易さを考えても、別口座のほうがよい。
別の機会にも、述べますが、業者リスクも考えなければいけないので、複数口座を開設し別管理にすることを勧めます。

さて、具体例を考えます。
専業トレーダーでもない限り、毎日チャートとにらめっこというわけにはいかないだろうから、長期と中期をメインに、短期は時間があるときの遊び程度とします。

資金100万円、目標リターン24%/年、業者レバレッジ100倍とします。

まず、長期として年間10%を狙います。通貨は、USD/JPN、EUR/JPNなど基軸通貨で、年利5%程度を考えます。
資金の半分50万円を実質レバレッジ2~3倍で、2万通貨分ポジションをとります。
いわゆるスワップ狙いですが、買いっぱなし売りっぱなしではなく、月に一度は金利動向などをチェックし、方向性を確かめよう。
為替変動に一喜一憂する必要はないが、差益により目標リターンを達成した場合は、手仕舞いあるいはポジションの縮小を考えてもいい。
私ならこのケースでリターン20%を達成したら、ポジションの半分は手仕舞う。結果的には、週足を使った長期のスイングトレードになる。

次に、中期として40万円を振り分け、年間12%を狙います。
月利にすると1%、4000円のリターンでいいのです。
日足、時間足を使ったスイングトレードになると思うが、月間トレード回数は3~10回程度でしょう。
たった4000円と思うことなかれ、勝率は理論上50%以下だし、毎月確実に取りつづけるが大事です。
2~3倍のリターンが得られれば、長期の含みを勘案し、以後のトレードは休みでもいいかもしれません。

最後に10万円を短期に振り分けます。リターンは年間2%、2000円でいいのです。
負けなければいい程度です。

現実的には、10万円程度の資金では、許容リスクが小さすぎて、うまくポジションを持てないことになるだろうから、中期とあわせて50万円の資金としてリスクコントロールすることになるでしょう。

文字にしてみると、簡単に思えませんか。
ただし、FXの勝者は20%と言われます。年間で通してみれば80%以上の人がこの簡単に見えるリターンが取れていないのが現実なのです。

期間ごとに一トレード当りの許容損失を決める

期間ごとの目標リターンと資金が決まったので、いよいよトレード開始となりますが、ここで最も重要なこと、許容損失について考えます。
まず、長期でスワップ狙いの場合、ロスカットまでのPips幅と追加入金の可否がポイントとなります。

今までの例にのっとると、50万円で2万通貨なので、業者により細かい条件は異なるが、概ね、48万円の余力となり、1万通貨当り240Pipsの余力になる。
現在のドル円相場でいうと、100円割れまでならば耐えられる。
順番が逆になるが、史上最高値の79円まで耐えるとすれば、1万通貨の売買しかできないので、目標リターンと資金振り分けの見直しが必要になる。
または、20万円の追加入金が可能なら、さらに100Pipsの余力ができる。

短中期の場合、資金の2%~5%程度を許容損失と考える。
単純に5%なら10連敗、2%なら25連敗まで耐えられる。
最初のうちは、できるだけ小さくして2%がいいだろう。
50万円の資金の2%は¥25000になる。
これが、1トレードの最大許容損失額になる。

トレードごとの、許容損失額が決まればストップ幅とトレード枚数は自ずと決まる。
枚数を多くすれば、リターンは大きくなるが、ストップ幅は狭くなり、ノイズ程度でストップ決済される確率は高まる。
逆に、枚数を少なくすれば、リターンは減るが、ストップ幅に余裕を持たせられるので、多少の調整にも耐えられる。

例のケースでいうと、ストップ幅は、1枚のトレードならば250Pips、10枚なら25Pipsになる。
通貨ペアやトレードスタイルなどにより、ストップ幅を決めてから、トレード枚数を決める。

あくまでも、最大許容額の話なので、実際のトレードでは必ずしもこの幅でストップを入れる必要はないが、これ以上のリスクをとるトレードは行ってはならない。

一ヶ月のトレード結果がマイナス10万円で、資金が40万円に減ったときは、40万円の2%、¥20000を、翌月からの許容額としてトレードを行わなければならない。
逆に資金が増えた場合は、許容額も増やすことができる。

期間単位の損失許容額を決める

例えば、一ヶ月単位の最大許容損失額も決める必要がある。
2%の例でいうならば、6%~10%だ。
月の途中であっても、これを越える損失になった場合は、以後、翌月までトレードを行ってはならない。
なぜなら、負けトレードには必ず理由があるので、このままトレードを続けても、勝つことのほうが難しいからだ。

投資手法の問題なのか、投資心理の問題なのか、どちらかなのか両方なのか問題がある。
過去のトレードを振り返って、なぜここでポジションを持ったのか、なぜ利食えなかったのか、なぜ最大許容額まで損きりできなかったのかと…。
勝ちトレードも同様になぜ勝てたのかを振り返るべきだ。

損失額は確定損だけではなく、含み損も含む。相場により含み益になった場合はルールに従いポジションをとってもよい。

トレード日誌をつける

さて、過去のトレードを振り返るときに必要になるのがトレード日誌だ。
人間の記憶は曖昧なもので、記録をつけることは勝ち組への第一歩といっても過言ではない。
日記でもいいし、エクセルでもいい、とにかく、記録をし、過去を振り返ることができればよい。
トレード日誌の項目としては、最低限以下のことは押さえたい。
1. トレードナンバー
2. 仕掛け日
3. 買い、売り
4. 通貨ペア
5. 枚数
6. 仕掛け値
7. 仕切り日
8. 仕切り値
9. 獲得ポイント
10. 為替差損益
11. スワップ差損益
12. 手数料
13. トータル差損益
14. 累計差損益
15. 仕掛けの評価
16. 仕切りの評価
17. トレードの評価

だいたい言葉の通りだが、若干解説を加えると15,16,17は、仕掛けた理由、仕切った理由を記入し、併せてトレード全体の評価もします。
うまくいったのか、いかなかったのか、決断を下したときの心理も記入するとよい。
時間があれば、仕掛けから仕切りまでのチャートをプリントアウトし、コメントを記入すればなお良い。

サンプルとして、エクセルシートの簡易版をダウンロードできるようにしましたので、参考としてください。

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